00837_戦略法務としての経営サポート法務(意思決定支援法務、企画法務、提言法務ないし提案法務)の実践例
事後において株主による責任追及の可能性が大きい経営上の意思決定(言い換えれば、株主の権利等に影響を及ぼす可能性が大きなプロジェクトであるM&Aや特定のファイナンス等)においては、当該意思決定の合法性・合理性が徹底して確保されるべき必要があります。 このような場合、企業経営陣としては、法務サイド(法務セクションや顧問弁護...
事後において株主による責任追及の可能性が大きい経営上の意思決定(言い換えれば、株主の権利等に影響を及ぼす可能性が大きなプロジェクトであるM&Aや特定のファイナンス等)においては、当該意思決定の合法性・合理性が徹底して確保されるべき必要があります。 このような場合、企業経営陣としては、法務サイド(法務セクションや顧問弁護...
コンプライアンスという言葉がありますが、21世紀に入って降って湧いたように登場し、その後、事あるごとに使われるようになってきた法務活動における重要なキーワードです。 「コンプライアンス」とは日本語に訳すと「法令遵守」という意味になりますが、法令を守るのはある意味当たり前といえば当たり前です。 ここで、「何故、法令遵守を...
経営サポート法務(あるいは意思決定支援法務、企画法務、提言法務ないし提案法務)とは、企業経営上の重要な意思決定における立案・審議(経営政策や経営意思決定や重要な事業企画の立案・審議)に参加し、企業の意思形成過程に関わる法律業務を指します。 すなわち、経営政策や経営意思決定、重要な事業企画の立案に際して、法的知見を提供し...
リスクや課題の発見・特定するための具体的なスキルを実装するには、 ・まず、所属企業(自社)の事業活動の全容の把握と理解・所属企業における事業活動と法令体系との整理・統合・所属企業の事業活動に対応した「法令違反リスク」についてイシュー・スポッティング・ツール(リスク・ハザードマップ)の作成・“法律”に基づく経営ではなく、...
企業の役職員が、法的リスクやコンプライアンス課題を正しく認識把握できない事態に陥る原因としては、属人的なものもあります。 企業の役職員は、経営(効率的な金儲け)については詳しくても、法律の専門家ではありません。 法律の条文、思考枠組、運用メカニズム、限界領域の解釈、運用相場観、すべてが、腹が立つくらい、難解で高尚で、一...
さらに、法律の無知や無理解が、法的リスクの正しい認識・解釈を阻害します。 そもそも、 「法律は、常識とは無関係に、特に、経済人・企業人のバイアスの塊である『経済常識』『経営常識』『業界常識』と、むしろ対立する形で作られ、遵守を強制される」という前提が存在します。 その意味では、「自分の常識なり感覚なりを信じる経営」「迷...
我々の脳内には、リスクや課題の効果的発見・認知・特定を阻む「有害な情報解釈機能」が巣食っています。 正常性バイアスや楽観バイアスといわれるものです。 さらにいえば、「常識」自体、効果的なリスク発見を阻害します。 常識とは、物心つくまでに身に着けた偏見のコレクションを指します。 「人は皆、法を守る」 「企業においては、皆...
危機管理において最も重要なことは何でしょうか? 危機の予防でしょうか?危機の回避でしょうか?危機の転嫁でしょうか?危機への対応でしょうか?危機を小さくする営みでしょうか?危機を受け入れ、乗り越えることでしょうか?危機が現実化した場合のダメージコントロール(損害軽減化)でしょうか?危機対策のチーム作りや専門家の招集でしょ...
「『法的リスクを現実化させないこと』を目的とする『予防法務』こそが、臨床法務や事故対応法務よりはるかに重要である」という認識が、昨今、企業関係者の間で広まってきています。 しかし、上場企業ですら、「企業不祥事」によって経営が傾く実例が多々存在することからもわかるように、「予防法務」を現実に効果的に実施する能力や環境にあ...
法律は、ときに非常識な内容を含み、日本語で書かれているものの「まともな日本語の文章」と言えないほどに読解不能でユーザーインターフェースが欠如している特殊な文書(もんじょ)ですが、それは仕方ないとしても、せめて、読み方や解釈や運用くらいは公権的に統一しておいて欲しいものです。 私的な解釈はともかく、公権的解釈がいくつもあ...