00871_「正解や定石のないプロジェクト」の戦略を立案し、戦略的に遂行する9: 命令の達成状況をモニタリング(監視)する

「正しくデザインされ、策定され、発令した命令」が、「漫然と成果を待っていただけでは、永遠に正しく実行されないまま放置されるか、あるいは、本来の方向とは違った方向に進みだして、有害な結果をもたらすリスクが増殖する」危険性があり、この危険を防ぐためには、マネージャーが「正しい命令が、正しく実行されるためのスキル」を実装し、...

00868_「正解や定石のないプロジェクト」の戦略を立案し、戦略的に遂行する5: 正しく課題をみつける

「正解や定石がなく、常識が通用しない、イレギュラーでアブノーマルなプロジェクト」を進める上で、状況を正しく認知・解釈し、環境や相場観を把握し、そして、現実的で、達成可能で、経済的に意味のある目的が設定された、としましょう。 また、その目的は、「あいまいで、多義的な解釈を招く、目的」ではなく、「具体的な完成予想図」であり...

00867_「正解や定石のないプロジェクト」の戦略を立案し、戦略的に遂行する4: 正しい目的を設定する

おそらく、皆さんは、学校の先生や、お父さんやお母さんから、「努力は尊い。結果が全てではない。努力はいつか報われる。失敗をおそれるな」といった類の話を聞いて育ったかもしれません。 しかし、これらは、「正解や定石のないビジネスやプロジェクトのマネジメント」の世界では、圧倒的間違いといっても過言ではないほど、愚劣で有害な妄想...

00866_「正解や定石のないプロジェクト」の戦略を立案し、戦略的に遂行する3: 置かれた状況や環境を客観的かつ冷静に認識する

自分のおかれた状況と、現実と、改善可能な範囲や相場観を知ることが、戦略的な思考の第一歩です。 「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」ユリウス・カエサルが語ったとされる名言です。 「偏見等によって認知がゆがんでしまい、自分のおかれた状況が理解・認識できない」...

00865_「正解や定石のないプロジェクト」の戦略を立案し、戦略的に遂行する2: 正しい戦略リテラシーを実装する

学校教育では、「努力は尊い。結果がすべてではない。努力はいつか報われる。失敗をおそれるな。とにかく我武者羅に突き進め。考えるな、感じろ。熱いハートにしたがえ。ダメでも次がある」という趣旨のリテラシーが洗脳(そもそも学校教育というのは、未熟の脳に特定の思想や価値観を植えつけるものであり、社会的なコンセンサスを背景にした、...

00864_「正解や定石のないプロジェクト」の戦略を立案し、戦略的に遂行する1:「逃げるが勝ち」「出口戦略」の重要性

まず、前提として、目の前にある業務の課題は、「正解とやり方がわかっていて、経験さえあれば誰がやっても同じ結果が期待できる、陳腐なルーティン」ではなく、「正解がなく、あるいは正解があるかないかすらわからない、定石も不明で、誰も経験がない、未知のプロジェクト」という前提です。 新規事業の立ち上げかもしれませんし、M&...

00801_有事(存立危機事態)対処プロジェクトを遂行する上でのマインド・セット(心構え)とフィロソフィー(対処哲学)10:参考にしてはいけない考え方や対処

1 基本的な考え方学校の先生やサラリーマンや専業主婦の親の教えてくれた常識で推し量る。迷ったら、常識という「偏見のコレクション」で、憶測し、思い込み、たくましく想像する。 2 間違った状況認識偏見等によって認知がゆがんでしまい、自分のおかれた状況が理解認識できない。不愉快な現実を直視しない。特に、失敗の原因が自身にある...

00800_有事(存立危機事態)対処プロジェクトを遂行する上でのマインド・セット(心構え)とフィロソフィー(対処哲学)9:正しく結末を総括する(見極めを行う)

期限が来たら、あるいは見極めすべきタイミングとなったら、目的全部達成、一部達成、修正された目的達成、失敗・諦め・撤退という結末を総括すべきです。 撤退見極めをせず、ずるずる泥沼に引きずり込まれないようにすべきです。 どんなプロジェクトもそうですが、有事(存立危機事態)対処プロジェクトの場合も同様です。 ただ、あえて、引...

00799_有事(存立危機事態)対処プロジェクトを遂行する上でのマインド・セット(心構え)とフィロソフィー(対処哲学)8:正しい試行錯誤(ゲーム・チェンジ)をする

失敗や想定外が生じたら、マネージャーは、修正力を働かせ、修正提案を命令発令者に意見具申することが求められます。 意見具申はおろか、報連相すらなく、独断で勝手なことをするのは事態を悪化させるだけです。 そして、修正範囲は、命令の修正、課題の修正(再発見・詳細化・具体化)、目標の修正(再定義)等、あらゆる範囲に及びます。 ...

00798_有事(存立危機事態)対処プロジェクトを遂行する上でのマインド・セット(心構え)とフィロソフィー(対処哲学)7:受命したチーム(組織)の命令(指示)達成状況を確認する

何事も失敗や修正はつきものです。 人は怠惰の誘惑から逃れられません。 線表を策定し、線表に基づく達成状況の監視とペナルティーのシビアな運用等は必須です。 丸投げしたり、ブラックボックスを作ったままの遂行体制は、必ず失敗に繋がります。 著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所 【本記事をご覧にな...