00295_事件屋、反社会的勢力その他「品位も常識もない、法の不当利用者」であっても、裁判所が何の躊躇もなく勝訴判決を与える理由

一般社会においては、反社会的勢力その他、一定のレッテルを貼られると、あちこちで社会生活の妨害を受け、かなり窮屈な思いをします。 ところが、民事裁判においては、裁判所は、事件屋、反社会的勢力その他「品位も常識もない、世間的には鼻つまみ者ともいうべき、法の不当利用者」であっても、何の躊躇もなく勝訴判決を与え、他方で、そのよ...

00287_訴訟の勝敗は、人柄や印象や品位や常識や社会性ではなく、「文書」が全てを決する

一般の人が裁判でイメージするものといえば、サスペンスドラマでの刑事裁判で、検察官と弁護人がずらっと並んだ傍聴人をギャラリーに丁々発止のやりとりがあり、最後には、弁護人が鋭い反対尋問で証人を切り崩し、真実が明らかになり、正義が勝つ、といった内容です。 しかし、民事の事件の場合、ドラマの刑事裁判とは全く異なった様相を呈しま...

00282_口頭契約をドタキャンされた場合の対処法

口頭契約をドタキャンされたケースにおいて、大手企業に何らかの責任を負担してもらう方法を検討してみます。 まず、「契約準備段階の過失」という法理の活用です。 これは、契約締結に至らない交渉段階であっても、契約締結の見通しがなくなった段階で相手方に告知するなどの義務があり、これに違反したら、相手方の損害を賠償すべし、という...

00272_判決によらず、裁判を強制終了させる方法

普通、裁判の解決というと、「勝訴、敗訴いずれかの判決が出されて一件落着」ということをイメージされる方が多いと思いますが、判決以外にも訴訟が終了する場合というのがあります。 といいますか、実際の裁判では、提起された訴訟のおおよそ半数が判決以外で終了するといわれています。 判決以外の訴訟終了の場合としては、放棄、認諾、和解...

00253_ゲーム・チェンジの具体的手法

事件・事故・危機対応等、正解なき課題に直面し、リスクを含む最善解・現実解としてのゴールやゴールに至る方法上の選択肢を抽出し、この選択肢にしたがって試行錯誤を繰り返したが、状況がスタックしてしまった。 このような場合、ゲーム・チェンジを行う必要に迫られます。 とはいえ、「ゲーム・チェンジ」といっても具体的にどのような形で...

00252_企業危機(企業有事)における企業法務:「正解なき企業法務課題」への対処方法

世の中に存在する問題には、大きく分けて2つの種類があります。 「正解が存在する問題」と「正解が存在しない問題」です。 1つ目の、正解が存在する問題についてですが、これは、知っているか、知らないか、で解決ができるか否かが決まる問題です。 会社法の何条に何が書いてあるか。取締役会による承認決議を欠缺した利益相反取引の効力は...

00229_企業法務ケーススタディ(No.0185):その接待、贈賄なり!?

相談者プロフィール:徳虎証券会社 営業部長 狄瀬 尚樹(いせ なおき、55歳) 相談内容:先生、今日は、部下がなんだかげんなりする話をしてくるものですから、相談に来たんです。いやね、NISAのお陰でちょっとは個人投資が増えたっていっても、やっぱり個人は個人ですから、そんなに大口の取引はなかなかないんですよね。そこで、う...

00228_企業法務ケーススタディ(No.0184):有事の際の会見の極意

相談者プロフィール: 株式会社J・J・J(ジェイ・ジェイ・ジェイ) 代表取締役 九藤 官宮鳥(くどう かんくろう、43歳) 相談内容: 先生、やっちまったよ。とうとう食中毒を出してしまってね。ナマモノを扱う回転寿司屋をやってる以上、いつかはこういう事態になると思ってたんだけど。チェーン展開とかやり始めると、目...

00221_企業法務ケーススタディ(No.0176):実印預けたばかりに連帯保証人に・・・

相談者プロフィール: 南海商事株式会社 代表取締役 山黒 亮太(やまぐろ りょうた、36歳) 相談内容: 僕は、10年前に南海商事っていう商社を大学の同期と立ち上げました。僕が代表取締役社長で、同期の山岬(やまみさき)静代ってのが副社長。大学時代から、お互い、「不細工」「不細工」っていってからかい合うくらい、...

00214_企業法務ケーススタディ(No.0169):カタチだけの副社長と取引してしまった!

相談者プロフィール:株式会社ユウコ・ヤベッチ 社長 矢米地 裕子(やべち ゆうこ、32歳) 相談内容: 先生~私、これまでの仕事を辞めて最近アパレル会社を始めたんです。ほかのブランドからは出してないような珍しい生地のワンピースを製造販売することにしたんです。そしたらちょうど、パーティーで知り合った「生地のオサ...