01899_週刊誌にあることないこと書かれたら_その4_態度決定

書かれた側として、まずすべきことは、
勘定で戦うのか
感情で戦うのか

を、態度決定をする必要があります。

そして、その次に、
「目的」「戦略」
を、構築していくこととなります。

「目的」「戦略」
についても、態度決定しなければなりません。

要するに、
「(何を)するのか、しないのか」
さえ、それぞれに
「目的」「戦略」
があり、それぞれに態度決定が求められるのです。

1 態度決定する 

1)何もしない
2)何かする

2 現実の行動(方法論)

1)黙殺するか
2)相手方へ打ち返しをするか

このように、
「目的」「方法」
にあわせて、それぞれ選択肢があり、態度決定しつつ、すすめていくことになる、ということです。

当然のことながら、喧嘩するにも、相当なリソースをつぎ込む覚悟が必要となることにかわりはありませんし、
「時間」
をむだに費消すると、状況はどんどん悪化していきます。

著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

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01898_週刊誌にあることないこと書かれたら_その3_人を貶めるような行為の分析・検証

書かれた側として、まずすべきこととして、
勘定で戦うのか
感情で戦うのか

を、態度決定をする必要があります。

うまく喧嘩すれば(弁護士をつかって、法的に解決すれば)勝てるでしょうが、相当なリソースをつぎ込む覚悟が必要になります。

「相当なリソース」
として、
「時間」
を一例にあげてみます。

弁護士は、依頼者から事実関係を5W2Hでヒヤリングし、それらをミエル化・カタチ化・言語化・文書化したうえで、状況を分析・検証をすすめます。

たとえば、依頼者のいう、
「週刊誌の一連の記事によって、私(わが社)は貶められた」
ということは、どういうことなのでしょう。

「自分を貶めるような行為」
とは、何を指すのでしょう。

弁護士はこれをどのように言語化し、依頼者へのヒヤリングをすすめるのでしょう。

「自分を貶めるような行為」 は、
「事実」と「形容」
の2つから成り立っているといえます。

その方法としては、
1 事実を適示して貶める
2 形容だけで貶める
3 事実を適示し、さらに形容して貶める
ことになります。

やや不適切かもしれませんが、
「事実」「形容」「事実+形容」
それぞれの違いを例えるならば、
1 事実を適示して貶める
 「水虫だ」「いぼ痔だ」「前科・前歴がある」「小学校しか出ていない」
2 形容だけで貶める
 「ブス」「バカ」
3 事実を摘示し、さらに形容して貶める
 「訴訟の被告になっているが、これは胡散臭いからだ」
と、言い得ることができます。

弁護士をつかって、法的に解決をする、と態度決定するのであれば、このように
「時間」
をはじめ、
「カネ」

「人」
のリソースをつぎ込む覚悟が必要となります。

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01897_週刊誌にあることないこと書かれたら_その2_書かれた側の解決思考

週刊誌にあることないことを書かれたとしても、うまく喧嘩すれば勝てるでしょうが、相当なリソースをつぎ込む覚悟が必要になります。

書かれた側としては、
勘定で戦うのか
感情で戦うのか

を、安全保障課題として態度決定しておく必要があります。

書かれた側としては、
「安全保障課題として態度決定」
する前に、何かしなければ、と行動を起こす人(企業)が少なくありません。

要するに、

1 たとえば、それ相応の権威のある機関にお願いして、 仲介してもらって、公的機関との面談の場を設ける

あるいは、

2 国会議員や監督官庁とのネットワークを活用して、上記と同様な場を設定する

ということを試みようとする人(企業)が少なくないのが、実情です。

ところが、それには、落とし穴があるのです。

もちろん、2つとも、トライ自体は特段害はないでしょうが、 弁護士からみると、次のような懸念点があげられるのです。

1について
・そもそも、そんな仲介をして、相手は来てくれるのか
・面談を設定して何を話すのか
・というより、何をゴールとして、面談するのか
・特定のゴールを目指して、面談をしたとして、相手はそれに応じてくれるのか(相手に、こちらのゴール達成に協力をさせる、強制の契機が存在するのか)
・「仲介をして面談に来てもらう」というメッセージ自体、お願い筋の話であり、このようなメッセージを発すること自体、「困っているから助けてくれ」というこちらの状況を伝えるに等しく、相手をいい気にさせ、増長させるだけではないか

2についても同様で、
・いまどき、そんな昭和の香りがするやり方で、相手をやり込められるのか、という疑問
・特に国会議員を動員するのは、
(1)使えない国会議員を動員するのは時間の無駄だし、
(2)力があって使える国会議員を動員するのは反社会勢力に借りを作るのと同じで、たいていロクなことにならない、という経験則
・監督官庁といっても、こちらを味方してくれるのか、という根源的疑問
・こういうショートカット、ファーストトラックを使うのは、本筋できちんとした根拠がなく、正道で戦えないから、邪道を求める、ということが多く、うまく機能せず、結果、相手が、このような動きを察知した上で、なお、さらに、あっかんべーを崩さない、という態度に出た場合、「釘を刺す」どころか、「より、バカにされ、なめられ、軽くみられる」というアイデンティ構築戦略としては、「やらなかったほうがマシ」という悲惨な結果を招くリスクがある

このような懸念点は、当事者はなかなか、気づくことができません。

弁護士は、相談者(顧問先)のさまざまな想定に対し、 俯瞰的にものごとをみ、ありとあらゆるリスクを洗い出し、最善解により近い戦略をたてるお手伝いをします。

結局のところ、まず最初にすべきは、いろいろと試みることよりも、
勘定で戦うのか
感情で戦うのか

を、態度決定をすることが必要なのです。

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01896_週刊誌にあることないこと書かれたら

相手を甘くみてはいけません。

「相手となる週刊誌の発行部数の多寡」

「週刊誌を擁する出版社の規模の大小」
は、関係ありません。

そして、
「初手」
を大切にすべきです。

それは、要するに、当初に、相手に
「釘を刺す」
ことが肝要だということです。

「釘を刺す」
というのは多分に含みと冗長性ある言葉ですが、どういう状況をゴールとしてデザインするのか、具体的にしておくべきです。

たとえば、次のような主張を構築しておく(「釘を刺す」)ということは、相手から
「なめられないように」
するためです。

1 そちらが、一定の主張をなしたのは、
「全く根拠がなく、思い込み、決めつけ、憶測、予断、偏見」
によってではなく、それ相応の根拠によるものであろう
2 以上を前提として、そちらの主張の根拠を、ご提示いただきたい
3 今から、根拠を探す、ということでもなかろうし、すでに手元にあるべき根拠を端的に提示するだけなので、時間的猶予とすれば、2週間もあれば、充分であろう
4 2週間以内に、根拠をご提示いただきたい
5 しかしながら、万が一、相応の時間的猶予があるにもかかわらず、根拠を提示いただけなかった、というアブノーマルな状況に至った場合「全く根拠がなく、思い込み、決めつけ、憶測、予断、偏見」によって一方的かつ断定的な主観と印象と感覚のみによる主張を、不特定多数に発信する媒体で、発信した、という事実が、高度の蓋然性を以て推定されるので、以後、当該事実を、有力な根拠として、貴方に対する公の場での対抗言論に援用させていただき、また、今後申し立てるべき貴方に対する各種法的請求において、貴方の有利不利問わず援用させていただく
6 以上の措置は、充分な時間的猶予と機会がありながら、あえて、根拠を提示しない、という自らの選択と判断の帰結であり、貴方自招の結果として、予めあしからず、ご承知おきいただきたい

記事が起因し、世論が盛り上がるようなことになれば、公的機関等を巻き込む(動かざるを得なくなる)ような事態となる可能性も否定できません。

相手が、週刊誌を擁する一企業ではなく、公的機関等となると、戦略を構築し直すこととなります。

なぜなら、
・メンツが大事で、そのためには、あらゆるリソースの消耗をいとわない
・かつ、無尽蔵のリソースをもつ
という特徴をもつ相手と喧嘩することになるからです。

もちろん、うまく喧嘩すれば勝てるでしょうが、相当なリソースをつぎ込む覚悟が必要になりますし、

勘定で戦うのか
感情で戦うのか

を、安全保障課題として態度決定しておく必要でてくるのです。

著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

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01895_契約管理のロジック

契約管理のゲームのルール、ロジックとして、

1 書いてないことは何をやっても自由
2 やられたくなかったら、契約書に事前に、明確に書いとけ
3 契約書に書かなかったり、疎漏があったなら、何をされても文句を言うな

と、いうものがあります。

そのうえで、
「やられたくないこと」
を具体的かつ明確にしなければなりません。

それを、言語化・文書化しなければなりません。

「やられたくないこと」
が明確でなく、これから探す、というのであれば、
「やられたくないこと」
の発見、特定という調査作業が必要となります。

著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

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01894_訴訟事案の法律相談を予定する相談者が、事前に予習しておくべき事柄

裁判というゲームについては、戦う云々以前に、ゲームのアーキテクチャ(構造)・ゲームのロジック・ゲームのルールについて、致命的な誤解があり、これが解消しないまま、空回りを続け、惨敗する、というケースが多いと思います。

著者は四半世紀以上訴訟弁護をしていますが、一般のクライアントのみならず、一部弁護士ですら、闘争環境の無知・無理解・誤解・偏見によって、狂った認識と愚劣なゲームプランで自滅する、という事例を本当に多く見受けます。

その意味で、裁判なり裁判というゲームを支配する裁判所・裁判官という国家機関ないし国家公務員の思考哲学・価値観・行動原理を理解しておき、弁護士と作戦協議が可能な程度に知見共有しておくことは、
「良い戦い」
をする上では必須と考えます。

この点で、参考となるコンテンツは以下のとおりです。

裁判は、ゲームの状況・構造・ルールが複雑で、誤解の要素を多く孕む、知的ゲームです。

弁護士、クライアントとともに、一定の知的水準を保ち、よりよくゲームのことを知る側が、アドバンテージを持つ事ができます。

よりよき戦いを展開したいのであれば、法律相談実施前に、上記を予習することを強く推奨します。

予習を済ませ、相応の知的整備が完了していると、法律相談実施の際に、ただちに作戦協議に入れますし、要領よく対処課題の検討に入ることができます。

無駄な時間・労力・コストをなるべくなくすことができるというものです。

もちろん、作戦遂行予算が豊富にある場合は、法律相談の場で、弁護士はお金を頂戴しながら懇切丁寧に解説することも不可能ではありません。

その場合、著者からすれば時間の無駄、相談者からすればお金の無駄となりますので、時間とお金に腐るほど余裕をお持ちでない限り、おすすめはしませんが、ご要望があれば、対応は可能です。

著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

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01893_トレードオフ課題

あっちを立てればこっちが立たず、という択一的課題を指します。

トレードオフ課題対する正しい課題対処としては、
「非選択課題(選ばなかった課題)について、決断力を以て一切放棄し、その不利を容認する」
ということが求められます。

もっともやってはいけないことは、
「トレードオフ課題に対して、いいとこ取りを模索する」
という態度・行動です。

たとえば、2020年オリンピック開催の是非は、医療資源が有限であることが前提である以上、
「オリンピックを開催するか、重症の老人を医療資源逼迫を理由に救済を先延ばしするか」
というトレードオフ課題でした。

ワクチン普及を進めることは、
「ワクチンを普及させて社会全体を救うか、副反応や拒否反応出た方々の犠牲を容認するか」
というトレードオフ課題です。

以上の状況を前提としつつ
「オリンピックは開催するが、医療資源逼迫を理由としては誰一人死なせない」
「ワクチンの普及・開発を進めるが、副反応等で誰一人苦しめない」
という
「いいとこ取り」
での態度で臨むことは可能でしょうか?

そういう
「いいとこ取り」
をした場合、どんなリスクが出るでしょうか?

すなわち、
「トレードオフ課題に対して、いいとこ取りを模索する」
という態度・行動で失うものは、何でしょう?

それは、
「時間」

「機会」
という、もっとも貴重な資源(一度喪失すると不可逆的に喪失し、再調達が絶対不可能)です。  

いいとこ取りの姿勢で、(出てこない、出てくるとしても長期の時間や労力資源が必要となる)完全解を探して、グズグズしていると、時間と機会を失ってしまい、最悪の結果に陥る、ということになるのです。

著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

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01892_弁護士に何を求めるか、についての再定義

弁護士に何を求めますか。

1 先頭集団や傭兵集団であることを求めるなら、弁護士は、タブーや遠慮なき作戦協議を縦横無尽に展開することになります。

2 タイコモチやベビーシッターであることを求めるなら、弁護士は、相手に気を使い、真実を遠ざけ、耳に心地良いおべんちゃらを、シビれるくらい気持ちよく、快適に言上つかまつる、ということになります(ただ、作戦の成否は完全に後回しですし、おそらく、結果は惨憺たるものになると思います)。

これは、トレードオフ課題です。

弁護士としては常に1であると推測し、執務していますが、有事になると、この点が揺らぐ方がいるのも現実です。

右往左往した挙句、時間と機会という最も貴重な資源を失う方も少なくないのです。

平時のうちに、心づもりのために、弁護士に求める内容について、再定義しておくことを推奨します。

著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

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01891_弁護士として実装すべき知的なスキル(続)

弁護士は、少なくとも、志向においては、

1 新しい環境を知り、理解する力(新規開放性、新規探索性及び思考の柔軟性)
2 自己を健全に否定する力(健全で明るく前向きな自己否定を可能とする謙虚なメンタリティ)
3 否定した自己を環境に合わせて変化させる力(カッコ悪さや恥をかくことや頭を下げることを恐れない勇気と柔軟性)

を実装するよう心がけるべきです。

そして、弁護士は、クライアントにとって、
「巨視・俯瞰視を可能とする知的情報基盤」
であるべきだと、すなわち
「良質の本」

「良質の師」

「良質の友」
であるべきだと考えています。

著者の定義では、
「良質の本」
=タブーや遠慮なく、世の中の本質と仕組みを描き出していること

「良質の師」「良質の友」
=タブーや遠慮なく、思ったことをズケズケ指摘して、ダメ出ししてくれる人間

としています。

著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

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01890_弁護士として実装すべき知的なスキル

弁護士として実装すべき知的スキルの土台には、
「理論なき経験は無価値であり、同様に、経験なき理論も無価値 」
というものがなければなりません。

筆者は、弁護士業務に30年ほど携わっていても、未だ知らないことや、未経験のことは山程あります 。

だからこそ、
「理論なき経験は無価値であり、同様に、経験なき理論も無価値 」
という土台をもとに、

・すべて、(拙い、浅学の)理論に基づき、未熟な経験に照らし、取り組み、
・日本社会の紛争経験値の凝縮である裁判例を丁寧に調査し、
・「正解と予定調和と定石が存在するルーティン」ではなく、すべてを「正解がなく、合理的PDCA(試行錯誤)の連鎖によって、最善解にたどり着く可能性のある、ゲーム」と捉えて、すすめ、
・ゲームチェンジも含めて、最後まで試行錯誤を続ける

ことに、重きをおいているのです。

このスキルをもって、どんな小さな事件であれ、タカをくくったりせず、謙虚かつ真摯に向き合い、対処をしていくことが、弁護士として、最低必要な姿勢ではないでしょうか。

著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

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