00796_有事(存立危機事態)対処プロジェクトを遂行する上でのマインド・セット(心構え)とフィロソフィー(対処哲学)5:正しくチーム(組織)を動かすため、正しい命令(指示)を企画し、具体的に文書化し、しっかり伝わるように伝達する

命令(指示)は、受ける方より、発する方が大変です。 間違った命令を発すると、大きなロスやダメージが発生し、命令を行った者が罰せられます。 また、デリバリ(発令)も大事です。 命令はあくまで到達主義が基準原理になります。 受け手が理解してナンボです。 抽象的で、意味不明で、指示内容が一義的でない命令や、受け手が理解できな...

00795_有事(存立危機事態)対処プロジェクトを遂行する上でのマインド・セット(心構え)とフィロソフィー(対処哲学)4:正しく課題を見つける

正しい状況認識や相場観理解の下、正しい目標が設定されたら、現状(スタート、AS IS)と目標(ゴール、TO BE)の間に横たわるすべての課題や障害を発見・抽出・特定してください。 発見・抽出・特定される課題や障害は、多ければ多いほど、具体的であれば具体的であるほど、「ゴールに近いものから合理的に逆算される」という意味で...

00794_有事(存立危機事態)対処プロジェクトを遂行する上でのマインド・セット(心構え)とフィロソフィー(対処哲学)3:現実的な状況認識・状況解釈の上、現実的な目標を設定する

有事(存立危機事態)対処を行う上で、最初に行うのは、正しい状況認知と状況解釈です。 自分のおかれた状況と現実と改善可能な範囲や相場観を理解すべきです。 おそらく、この認知と理解は、腹立たしく、不愉快なものだと思いますが、そういう感情を克服して、ドライかつクールかつ冷静に状況と相場を把握しましょう。 そして、正しい状況と...

00793_有事(存立危機事態)対処プロジェクトを遂行する上でのマインド・セット(心構え)とフィロソフィー(対処哲学)2:学校で教わったこと、親が教えてくれた常識や幻想はすべて忘れ去る

学校で教わったことと、社会の現実は、まったく違うものです。 特に、有事(存立危機事態)という非常識な状況に対向するための非常識な対処行動設計は、常識はまったく通用しません。 学校では、「努力は尊い。結果がすべてではない。努力はいつか報われる。失敗をおそれるな。次がある」と教わります。 ところが、有事(存立危機事態)とい...

00792_有事(存立危機事態)対処プロジェクトを遂行する上でのマインド・セット(心構え)とフィロソフィー(対処哲学)1:正解がない、正解があるのかないのかすら不明の事態

有事(存立危機事態)対処というプロジェクトは、 社内の誰も経験したことのない、アブノーマルな事態に対処するものであり、滅多に起こらないし、故に誰も正解がわからない、というか、そもそも正解があるかすらわからないプロジェクトです。 もちろん、常識や良識や陳腐な考え方では太刀打ちできません。 といいますか、「常識」自体「物心...

00790_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する21:裁判所は「気まぐれな神様」

官舎にひっそりと住み、飲みに行くときも周囲に気を使い、ストレス解消で気ままにハジケルことすら自粛する。 そんなおカタい公務員かと思えば、憲法上「自分の良心にさえしたがっていれば、仕事の上で何をやらかしてもよろしい」と絶対的覇権的権力を完全な自由裁量で行使する自由が保障された独裁者で、たまに社会常識に反する無茶苦茶なこと...

00789_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する20:裁判官のココロを鷲掴みにするための推奨行動(7)「裁判官にとっては、どうでもいい、ツマンナイ事件の情報」をなるべく負担なく読んでいただくための具体的工夫(ⅳ)相手のリアクションを見越した言い方で主張する

最後に、事実を述べる際には、「具体的な事実を、客観性がある形で、あるいは相手が争いようのない形で呈示」していくと、裁判官としては非常に事案を認識しやすい、ということになります。 明らかに相手が否定するであろうような事実を、ことさらに挑発するような形で主張することは、紛糾の原因になるだけで、時間とエネルギーの無駄ですし、...

00788_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する19:裁判官のココロを鷲掴みにするための推奨行動(6)「裁判官にとっては、どうでもいい、ツマンナイ事件の情報」をなるべく負担なく読んでいただくための具体的工夫(ⅲ)裁判所の業界内部ルールである「要件事実」を意識する

裁判官の頭の中では、すべての事実を同じ意味において認識することはしません。 裁判官は、常に、「紛争解決を導く上で必須あるいは本質的な事実」と「そうでない事実(=決定的とはいえない事実)」についても「重要なもの(事件を解決する上で考慮すべき事実)」と「不要なもの(全くどうでもいい事実)」という形で事実を階層化して認識して...

00787_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する18:裁判官のココロを鷲掴みにするための推奨行動(5)「裁判官にとっては、どうでもいい、ツマンナイ事件の情報」をなるべく負担なく読んでいただくための具体的工夫(ⅱ)修飾語やレトリックは「法曹禁止用語」

素人の方からは意外に思われるのですが、弁護士は事実を語るのであって、華麗な言葉で相手を非難するのが活動の本質というわけではありません。 裁判所としても、事実に基づいてどちらかの当事者を勝たせるのであって、派手な言葉や、声の大きさ、見た目や雰囲気や印象によって勝ち負けを決めているわけではありません。 その意味では、書面に...

00786_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する17:裁判官のココロを鷲掴みにするための推奨行動(4)「裁判官にとっては、どうでもいい、ツマンナイ事件の情報」をなるべく負担なく読んでいただくための具体的工夫(ⅰ)10頁の原則

長らく訴訟弁護士の間で語り継がれている書面作成原則として著名なものに、「10頁の原則」というものが存在します。 裁判所への提出書面というと難解な長文というイメージがあるかもしれませんが、実際には「裁判官をウンザリさせず、言い分を適切に理解してもらうための、適度な分量」というのが存在します。 この「適度な文書ボリューム」...