00710_契約書のチェックの段取りと実務その7:契約書作成手順
契約書の内容は、大まかに分類すると、1 本体部分2 一般条項にわかれます。 1 契約書本体部分 契約書本体部分において行うべきことは、取引内容の特定と明確化です。 すなわち、契約当事者が互いに約束した義務の内容を、六何の原則(4W2H)にしたがって文書化していくことになります。 六何の原則(4W2H)とは「何時、誰が、...
契約書の内容は、大まかに分類すると、1 本体部分2 一般条項にわかれます。 1 契約書本体部分 契約書本体部分において行うべきことは、取引内容の特定と明確化です。 すなわち、契約当事者が互いに約束した義務の内容を、六何の原則(4W2H)にしたがって文書化していくことになります。 六何の原則(4W2H)とは「何時、誰が、...
契約書というと、甲とか乙とか古めかしい言葉がいきなり出てきて、全体的に漢字や文語調の言い回しが多く、高度で専門的な言語能力がないと作成できないのではないか、という印象がお持ちの方も少なくないと思います。 ですが、結論を言いますと、契約書のつくり方や言い回しには特段の決まりがあるわけではありません。 強いて言えば、「約束...
取引の交渉がまとまった、という段階において、改めて、当該交渉によってまとまったとされる「約束内容」の具体的内容を確認・明確化するとともに、その内容の合目的性や経済合理性等を精査しなければなりません。 そうでないと、できあがった契約書が、狂った契約書、馬鹿げた契約書、不利な契約書、何の目的かはっきりしない契約書、意味が不...
さて、取引交渉が一段落し、いよいよ契約書を作成する、という話になり、法務担当者なり弁護士として、契約書起案作業に入ろうとします。 あるいは、取引交渉がまとまり、先方が契約書を作成することになり、送られてきた契約書を、法務担当者なり弁護士として、契約書の査読なり評価なり校正なりをするという段階になりました。 では、そのま...
「法律上、契約の成立に契約書が不要である」といいながら、他方で、取引社会では、せっせと契約書を作ります。 スピードと効率が極限にまで尊重されるビジネス世界で、なぜ、このように、あってもなくてもいい「契約書」にこだわり、一生懸命作り続けるのはなぜなのでしょうか? 契約書は、契約を成立させるために絶対、不可欠の条件ではあり...
例えば、コンビニエンスストアに行っておにぎり1個を100円で買いにいったとしましょう。 その際、「売主を甲、買主を乙とし、売主は、買主に対して、本日、別紙明細・仕様にかかるおにぎり1個を100円にて売渡す。・・・」という契約書を持参していき、「この契約書に逐一署名押印しないと、まともな契約処理とはいえず、コンプライアン...
法務部においては、「契約書のチェック」という業務カテゴリーが非常に重要なものと考えられています。 しかしながら、「契約書のチェック」とは、一体、何を目的として、どのような段取りで、どのようにすすめていけばいいのか、法務担当者も、あるいは、顧問弁護士も今ひとつ理解されないまま、すすめられているような実情があるような気がし...
英文契約書のドラフトを受け取った場合、企業ないし企業法務部において、どう対応していいかわからない、という悩みをもつ状況が生じることがあります。 特に、海外法務の経験がない、あるいは、海外法務については、深く考えず、見よう見まねと、知ったかぶりで法務対応をしてこれまでやり過ごしてきた、といった方々にとっては、不安と悩みの...