01915_もめごとが起きたときの当事者の内面状況その2
もめごとが起こったとき、一番大きな問題となるのは「当事者に強固なバイアスが働く」ということです。 当事者の内面としては、「◯◯の専門家」に頼めば、何とかなるんじゃないか(と思いたい)、と考えがちです。 これが「強固なバイアス」というものです。 他方で、相談を受けた弁護士は、「任せろ」「何とかしてやる」「正解を知っている...
もめごとが起こったとき、一番大きな問題となるのは「当事者に強固なバイアスが働く」ということです。 当事者の内面としては、「◯◯の専門家」に頼めば、何とかなるんじゃないか(と思いたい)、と考えがちです。 これが「強固なバイアス」というものです。 他方で、相談を受けた弁護士は、「任せろ」「何とかしてやる」「正解を知っている...
法律相談に来られると、「大事と認識していますか?」と、問われると、「当然です」「大ごとだと思っているから、ここに相談に来たのです」と、大抵の方は答えます。 ところで、多くの相談者は、左脳では、 ・大事である=簡単にはいかない=専門家の動員も含めた相応の時間とコストとエネルギーがかかる ・正解や効果的な対処法がない=あり...
かなりパニックになり、冷静な判断ができない状況に陥ります。 また、「急がば近道」の思考回路となっており、「『急がば近道』が正常である」という状況になります。 そして、「特効薬」「速攻で解決する方法」を模索するあまり、冷静な状況認知・状況解釈・状況評価・課題整理・秩序だった選択肢抽出・合理的試行錯誤、というこの種の正解も...
まず、経営者がすることは、その従業員を、「信頼する仲間」 と認識するのではなく、「敵」 と、認識の転換をはかることです。 敵を信じて、敵に依存すること自体、思考としてやめるべきです。 まず、最悪を想定しましょう。 当該従業員が、何をしてくるか、何ができるか。 これを、当該従業員の立場や情調・感受性や利害を想像しながら、...
楽観バイアス・正常性バイアスが克服でき、不安を感じることができたとしても、問題が正しく認知できない相談者が少なくありません。 メタ認知ができず、状況評価、状況解釈、展開予測がうまくできないと、以下のような思考秩序のもと、思考ループに陥りがちです。 不安を感じる↓問題を認知しようとする(問題認知の際に、主観ないしバイアス...
「正解も定石もない事案対処」において、もっともやってはいけないことは、「正解」を探したり、「正解を知っていると称する(言葉のみならず、態度で示す者を含む)」人間を探すような、愚考をやめ、目を覚まして、合理的な試行錯誤を構築し、実施することです。 引用開始==================> 訴訟や紛争事案対処というプ...
法律相談に何度も来て、相談を重ね、弁護士において今後の展開を構築し提案したとたん、連絡が途絶える相談者がいます。 「すったもんだ」が解決できたのであれば、問題ありません。 その後、うまく行っていないのであれば、以下のような原因が考えられます。 ・作戦環境の認識・評価が誤っている(たいしたことない、何とかなる、という楽観...
法務相談を経ると、弁護士はストーリー(筋書き)を構築し、その後、相談者にストレステストを行います。 要するに、弁護士が構築したストーリー(筋書き)が、相談者にとって、・事実と違う話か・自分の経験したものと違う話か等、違和感があるかどうかの確認をするのです。 それは、これから相談者が相手方と対抗するためのものです。 相談...
書かれた側として、まずすべきことは、勘定で戦うのか感情で戦うのかを、態度決定をする必要があります。 うまく喧嘩すれば(弁護士をつかって、法的に解決すれば)勝てるでしょうが、相当なリソースをつぎ込む覚悟が必要になります。 そして、一旦、相手と戦うことになれば、どちらかが、「降参」するまで、戦いは形を変えて続く、ということ...
書かれた側として、まずすべきことは、勘定で戦うのか感情で戦うのかを、態度決定をする必要があります。 たとえば、質問状を出してきた週刊誌に対し、態度決定をしなければなりません(無論、目的を明確にする前提は必須です)。 そして、当然ながら、態度決定には、選択肢をあげることとなります。 1 態度決定する 1)沙汰止みにする、...