00604_「富の蓄積(富国)と安全保障(強兵)」という組織の根源的本質から観察した、企業内組織分類論と法務部の本質・位置づけ
企業であれ、国家であれ、宗教組織であれ、暴力団であれ組織である以上、組織自体が持続可能性を維持しつづけるための原理を内部にもつものです。 では、組織が持続可能性を保つためには、何が必要でしょうか。 ここで、もっともわかりやすいスローガンが、明治期の我が国の国是となった「富国強兵」です。 これは、欧米列強が隣国を蚕食する...
企業であれ、国家であれ、宗教組織であれ、暴力団であれ組織である以上、組織自体が持続可能性を維持しつづけるための原理を内部にもつものです。 では、組織が持続可能性を保つためには、何が必要でしょうか。 ここで、もっともわかりやすいスローガンが、明治期の我が国の国是となった「富国強兵」です。 これは、欧米列強が隣国を蚕食する...
法務部という組織ですが、別に法令上設置を強制されているものではありません。 シンプルにいえば、「あってもなくてもいい、作りたければ作ってもいいが、作らなくても別にそれも自由」。 そんな組織です。 無論、株式公開して株券を証券取引所に上場する過程では、金融商品取引法上の内部統制体制構築義務の履行として、また株券上場にふさ...
「社内サービス提供部署」である法務部を、サービス内容・提供組織の両面から機能デザイン(設計)する場合、まず、確認しておくべきは、「機能設計上の正解が存在しない課題である」という前提です。 正解はありませんので、どのような機能デザイン(設計)をしても、不正解となるリスクはありませんが、ただ、制約要因をきちんと意識し、これ...
企業法務部とは、「法務」という「企業をクライアントとする、安全保障サービス」を提供する、「社内サービス提供部署」兼「外注管理部署」です。 サービスの具体的内容は、「企業の法的脅威に対する安全保障に関するサービス全般」ですが、サービス調達(機能調達)には、・内製化(インソース)・外注化(アウトソース)いずれかの調達方法に...
人は法を犯さずには生きていけませんし、企業も金儲けという本能を抑え込んで法を遵守する、ということはおよそ期待できません。 無論、経営幹部やビジネスパースンが、・楽観バイアスを克服し、正しく法やリスクを認識し、賢く振る舞い、 ・平時から有事を想定した法令遵守や文書管理を緻密に行い、・危機にあって、大事を無事に済ませるため...
企業危機を未然に防ぐこと、そのための内部統制やコンプライアンス体制を整備・推進することは、もちろん重要です。 とはいっても、生来的にミスを犯す習性ないし偏向を克服できない人間あるいは人間の集団が行うわけですから、ミスがエラーになり、エラーがリスクになり、リスクが危機に増幅するなんてしょっちゅう起こり得ます。 すなわち、...
企業不祥事の多くは、「法的リスクを、内容やその重大さや発生の蓋然性を、完全かつ正確に認識しながら、そのリスク管理に失敗して、大きなトラブルに発展した」という経過を辿るわけではありません。 企業不祥事の大半は、「法令やリスクの存在をそもそも知らなかったり、あるいは知ったかぶりや楽観バイアスが働いて正しく知ることができなか...
歌は世につれ世は歌につれ、ではありませんが、法令違反や企業不祥事も、時代とともに、質・インパクトの両面における経年変化、といったものが看取されます。 結論を申し上げますと、現代は、企業不祥事が「即」企業崩壊につながる、企業受難時代にある、といえます。 皆さんにも実感としてお持ちかと思いますが、企業不祥事については、ここ...
「人間は、生きている限り、法を犯さずにはいられない」ということは、歴史上証明された絶対普遍の真理だと考えます。 もし、この点について、腑に落ちない、絶対認めない、納得しかねる、という方は、まず、人は生きている限り、法を犯さずにはいられないを御覧ください。 この命題を前提としますと、次に、議論すべき課題が出来します。 す...
最近、企業不祥事が多発しまくっています。 「これだけ企業不祥事が出たから、もう、不祥事がなくなり、法律的に一点の曇りもない、清く、正しく、美しい、すみれの華のような、清廉な産業社会が日本にやってくる!」と思われた方も、いらっしゃるかもしれません。 ところが・・・ 残念でした! おそらく、ここで話している、今、まさにこの...