01513_豪華で立派な本社ビルが出来ると、企業は傾き始める

1 パーキンソンの法則 イギリスの歴史学者・経営学者であるC.N.パーキンソンは、その著書「パーキンソンの法則(1958)」の中で「ある組織のりっぱな建造物の建設計画は、その組織の崩壊点に達成され、その完成は組織の終息や死を意味する」と述べています。 この法則からすると、豪華な本社ビルが出来上がった後は、どの企業も成長...

01512_「情報弱者」企業のしくじりと末路

無論、情報技術(ICT、DX、AI、RPA等)は必要条件であっても、十分条件ではありません。 「情報技術(ICT、DX、AI、RPA等)を導入すれば、わが社もすぐに売り上げ倍増!」などと考えている(イタい)企業があれば、それはそれで危険な兆候です。 このような「情報弱者」の中小企業を狙って、情報技術(ICT、DX、AI...

01511_スピード経営の時代に必須の経営アイテムとしての情報技術(ICT、DX、AI、RPA等)

経営にスピードと効率が求められる現在においては、情報と時間を大胆に効率化しあるいは節約してくれる情報通信関連技術(ICT、DX、AI、RPA等)の活用は必須の前提となります。 すなわち、情報の生成、加工・活用、共有が瞬時にかつ正確無比に行え、無駄な業務プロセスや会議や出張を激減させてくれるインターネットやコンピューティ...

01510_事業経営において最も高価で貴重な経営資源は「時間」。次に「情報」。

「企業にとって最も重要な経営資源は何か?」という経営に関する古典的な問題があります。 これに対する答えは、よくいわれるように、「ヒト(労働力)」「モノ(物資)」「カネ(資金)」などといわれます。 情報化社会が進んだ現代では、これに加えて「チエ(情報、ノウハウ、知的財産権、ブランド)」が重要などといわれます。 しかしなが...

01509_仕事の効率性向上にもっとも重要な環境整備

経営にスピードが求められる現代の企業活動においては、活動の効率性はもっとも重要な課題となります。 そして、仕事ないし作業の効率性を改善するのにもっとも必要なのは、環境の改善です。 仕事ないし作業の環境が低下し、しかもこれを放置しているということは、「企業が効率を意識していない経営を行っている」という意味であり、今の時代...

01508_諸事整然としておらず、清潔感や秩序感のない、小汚い会社が傾く理由

まず、生産現場が雑然としていて汚いのは、企業が合理化の努力を長らく行っていないことを端的に示しています。 すなわち、設備を更新せず、生産方法も古いままのやり方を踏襲していて、QC活動などもせず、安全管理などもしていない、ということです。 設備も生産方法も古いままでいいのは、新しい商品を作っていないからであって、デフレで...

01507_倒産間際の会社で整然としたところはない

経営再建を依頼された経営コンサルタントや、(もはや再建が不能となって)企業の破産や民事再生の申し立てを依頼された弁護士が、書類レビューのあと、本格的に作業着手するに際して、まず実施するのは、当該会社の訪問です。 むろん、現場視察によって会社の事業内容や活動の実際を把握しておくということが主たる目的ですが、倒産手続などを...

01506_どの会社も、予告や告知をせず、ある日突然、いきなり倒産するのはなぜか

倒産を計画する会社は「わが社は1月後に倒産します」などというようなことを発表しません。 こんなことをすれば、腐肉に殺到するハイエナのように債権者たちがおそいかかり、まともな管理ができなくなるからです。 むしろ、倒産を考える会社は、倒産を発表する前日まで、「ピンピンした健康体」であるかのように装います。 また、倒産を計画...

01505_株式会社には「責任者」などという者は存在しない_4_会社が破産しても、社長も連座して破産するとは限らない

会社が破産しても、「『有限責任』しか負わないオーナー」や「ビジネスジャッジメントルールにより免責される社長」が連座させられて破産の浮目を見ることは、原則としてありません。 こういう話をすると、まず「でも、中小企業が倒産すると、社長も一緒に破産するでしょ」という1つ目の突っ込みが入ります。 しかしながら、中小企業において...

01504_株式会社には「責任者」などという者は存在しない_3_「法人制度」の本質とそのダークサイド

株式会社は「法人」の代表選手ですが、「法務局備え置きの登記簿上でしか確認できない幽霊のような存在に過ぎず、お情けで法律上の人格を特別に認めてあげているようなもの」です。 ちなみに、そもそも「法人」とは、フツーの人間と違い、「法律上のフィクションによって、人として扱うバーチャル人間」のことをいいます。 この「法人」という...