00678_「外注管理部署」としての法務部の意義・価値・積極的役割
外注は恥ではないし、役に立ちます。 むしろ、 能力も経験もないのに、「オレは法務部だ。だから、法的なことは任せろ。オレがこのリスクを社内担当者として、責任を以て管理・制御し、会社の安全保障を全してやる!」「この課題は法律に関することで、しかも、自分は法務部なのに、外部の弁護士に外注してしまうと、自分の存在価値がなくなっ...
外注は恥ではないし、役に立ちます。 むしろ、 能力も経験もないのに、「オレは法務部だ。だから、法的なことは任せろ。オレがこのリスクを社内担当者として、責任を以て管理・制御し、会社の安全保障を全してやる!」「この課題は法律に関することで、しかも、自分は法務部なのに、外部の弁護士に外注してしまうと、自分の存在価値がなくなっ...
証人尋問の最大のヤマ場は、決して、「相手方代理人からの厳しい反対尋問」ではありません。 「私なりの理解と認識と解釈によりますと」という限定ないし留保がついてしまいますが、当事者の情緒的な思いを切り離し、観察基準点を裁判官からの視点・観点に切り替えてみますと、「証人尋問手続きにおいては、主尋問もさることながら、反対尋問に...
民事裁判(民事訴訟)における証人尋問について、テレビドラマでは、「弁護士が議論をふっかけてやり込めたり、華麗な理論や学説を披瀝して無知な証人に知的優位性を誇示して黙らせ、勝ち誇る」といったシーンをたまにみかけますが、これはまったくのデタラメです。 証人尋問は、議論をふっかけ、論争をして、意見を戦わせ、論破して事件の勝敗...
すべての法律や規則はあまりに多すぎます。 法律のすべてを知っている人間は、この世の中にはいません。多分。 法律は、俗に、「六法」などといいますが、6つだけではありません。 世の中には、6つとかの話では済まない、とてつもない数の法律が存在します。 行政個別法という法分野だけで一説には1800近くあるとか。 また、ホニャラ...
皆さんは小学校時代、「日本の司法制度は三審制。地裁、高裁、最高裁、と、3回裁判のチャンスあり」と習ったのではないでしょうか。 無論、それは形式上、論理上、建前上、間違いではないのですが、ただ、言葉と実態がかけ離れており、言葉を額面通り受け取ると、エライ目にあうようなお話といえます。 分かりやすく、実態に即した言い方をす...
一般に、「証人尋問は訴訟の最も重要で、ドラマチックな場面」などと考えられているようです。 東京地裁が取り扱う民事事件については、連日、法廷において、鋭い尋問、動揺する証人、喧々諤々とした論争、丁々発止のやりとり、連発される異議、飛び出す新証拠、傍聴席を埋め尽くすたくさんの傍聴人、身を乗り出す裁判官、などとテレビドラマの...
民事裁判については、当事者にとっては命より大事なカネや財産や地位やメンツといったものがかかっていますが、社会全体や国家にとってみれば、民事裁判のテーマは、言ってしまえば、「たかが一般市民同士のつまらないいがみ合い」です。 訴訟など、別に起こしても起こさなくてもいい。 地裁・高裁・最高裁と何年も不毛な戦いを続けるのも自由...
人間は、生きている限り、法を犯さずにはいられません。 バレさえしなければ何でもする。見つからなければ、どんな違法なこと、不道徳であっても、欲と本能に適うことをやってのける。 それが人間です。 これは、歴史上証明された事実です。 「人間が生きている限りどうしても法を守れない」「人間が生きている限りどうしても病気や怪我と無...
企業不祥事は永久に不滅です。 最近、というか、ここ2,30年くらい、継続的に、途切れることなく、企業不祥事が多発しまくっています。 「これだけ企業不祥事が出たから、もう、不祥事がなくなり、法律的に一点の曇りもない、清く、正しく、美しい、すみれの華のような、清廉な産業社会が日本にやってくる!」と思われた方も、いらっしゃる...
(「違法行為を生業とする特殊な団体」ではない)健全な良識も常識も持ち合わせているはずの普通のカタギの皆さんが集まる普通の企業において、「法務」「法令遵守(コンプライアンス)」などという業務(お仕事)が必要になるのはどうしてなのでしょうか? もちろん、暴力団やテロ組織は、しょっちゅう法律を犯します。 というか、法律を犯す...