00294_企業がうっかりやってしまいがちな、みなし公務員への贈賄罪

刑法198条は、「賄賂を供与し、またはその申込みもしくはその約束をした者は、3年以下の懲役または250万円以下の罰金に処する」と規定し、公務員に公権力の行使に関して何らかの便宜を図ってもらうために金品などを提供したりする行為を「贈賄罪」として禁止しています。 このような規定が置かれているのは、公務員がその職務に関して金...

00260_企業内に「内部通報制度」を設けるべき本質的メリット(意義と価値)

公益通報者保護法は「従業員が企業内の不正を発見すれば、どんな場合や状況にかかわらず、ベラベラしゃべってよく、解雇もされない」ということを定めているわけではありません。 とくに、従業員のタレ込み先がマスコミの場合、通報を正当化するためのハードルは相当高くなります。 そして、内部通報制度を設置することにより、従業員による企...

00259_公益通報者保護法が企業経営に与えるリスク

談合、各種食品偽装、品質偽装、リコール隠し等々、最近、企業内部の不正が多く報道されるようになりましたが、これらの不祥事報道のきっかけのほとんどが企業の従業員等の内部告発によるものだと言われています。 そして、このような内部告発した従業員が、後に解雇されたり、職場で様々な不利益を受けることもよく知られた話です。 企業のこ...

00174_企業法務ケーススタディ(No.0129):DM送付コストダウンのリスク

企業から、顧問弁護士に対して、以下のような法律相談が持ち込まれた場合の助言方針を検討してみます。 相談者プロフィール: 株式会社幸楽チェーン 代表取締役 角野 春菜(かどの はるな、28歳) 相談内容: 先生、ウチは、「油控えめで、あっさり中華を楽しんでいただける」をコンセプトとしたファミレスチェーンをやって...

00138_企業法務ケーススタディ(No.0092):規制抵触が不安なビジネスのお墨付き入手法

企業から、顧問弁護士に対して、以下のような法律相談が持ち込まれた場合の助言方針を検討してみます。 相談者プロフィール:ワンタッチャブル株式会社 社長 大山崎 大成(おおまやざき ひろなり、34歳) 相談内容: あざ〜っす!今度当社で新しくやっちまおうとしているのが、究極のネット通販なんです。ネット通販とかやっ...

00003_「企業法務」の具体的内容>予防対策フェーズ(フェーズ3)>予防法務その2・コンプライアンス法務(内部統制システム構築・運用法務。企業の法令違反行為に起因する不祥事予防のための法務活動)(フェーズ3B)

法務活動の中で、現代型企業法務の中核である予防法務、すなわち、トラブル予防のための法務活動が挙げられます。 予防法務は、契約事故・企業間紛争を防ぐための予防活動(契約法務)と、法令違反を防ぐための予防活動(コンプライアンス法務)とに分類されますが、後者、すなわち、内部統制システムを構築・運用し、法令違反を防ぐための予防...