01670_企業法務スタンダード/企業法務担当者(社内弁護士)として実装すべき心構え・知見・スキル・仕事術、所管すべき固有の業務領域(13)_/企業法務スタッフに求められる資質・能力

企業法務部を作るプロセスで、企業法務専門スタッフを雇用し、あるいは選定して他部署から配置転換させ、固有の社内人的資源としての法務スタッフを整備することになるとしますが、このスタッフィングも、企業法務担当者の固有の業務となります(顧問弁護士も、経営陣も、他部署も誰も手伝ってくれないし、手伝おうにもやり方がわからないので手...

01669_企業法務スタンダード/企業法務担当者(社内弁護士)として実装すべき心構え・知見・スキル・仕事術、所管すべき固有の業務領域(12)_法務部を作る(法務組織を部署として立ち上げる)

企業法務担当者としての固有の業務分野(顧問弁護士に外注できない仕事)として、「法務部を作る(法務組織を部署として立ち上げる)」というタスクアイテムがあります。 論点としては、00681_法務部を作る上での論点といったものがありますが、以下、具体的に列挙していきます。 1 そもそも、「企業法務部」とは何をするところで、ど...

01668_企業法務スタンダード/企業法務担当者(社内弁護士)として実装すべき心構え・知見・スキル・仕事術、所管すべき固有の業務領域(11)_「外注管理部署としての法務部」として実装すべき「社外弁護士への外注スキル」

「外注管理部署としての法務部」といわれると、「法務の外注管理」って何?きちっと弁護士のきちっとした仕事を横目でボーっと眺めているだけなんでしょ・・・と、いわれそうかもしれません。 すなわち、・企業内に生じた法務に関する対応課題を、法務サービスを担う法務部がしないで、社外の弁護士に外注するんだったら、法務部は何もやらなく...

01667_企業法務スタンダード/企業法務担当者(社内弁護士)として実装すべき心構え・知見・スキル・仕事術、所管すべき固有の業務領域(10)_「外注管理部署としての法務部」として実装すべき外注心得

外注は恥でもないし、役に立ちます。 外注すると決めたら、自分たちがやるべきことだけに集中し、外注できること、外注すべきことは、とことん外注しましょう。 ただ、気をつけなければならないのは、「(外注管理という営みを前提とする)外注」と「丸投げ」は違います。 では、「(外注管理という営みを前提とする)外注」を仕事として全う...

01666_企業法務スタンダード/企業法務担当者(社内弁護士)として実装すべき心構え・知見・スキル・仕事術、所管すべき固有の業務領域(9)_有事(存立危機事態)対処における臨床経験

法務担当者が、絶対に持ち得ない経験上の知見ともいうべき分野があります。 それは、有事(存立危機事態)対処における臨床経験です。 所属企業が数年に一度は大規模な不祥事を起こし、その度に存立危機事態に陥っている、というような場合は格別、通常、ゴーイングコンサーンという前提環境で運営される企業に所属する法務担当者にとって、有...

01665_企業法務スタンダード/企業法務担当者(社内弁護士)として実装すべき心構え・知見・スキル・仕事術、所管すべき固有の業務領域(8)_企業内・業界内の知見

法務担当者は、顧問弁護士等の社外専門家と違い、もちろん、社内の人間です。 法律はある程度知見があるとはいえ、基本的に、企業の人間であり、ビジネスの人間です。 企業オンチ、ビジネスオンチでは、法務担当者は務まりません。 すなわち、ビジネスの知見、会計や財務の知見、投資や金融の知見、さらには、企業や業界固有の知見を保有して...

01664_企業法務スタンダード/企業法務担当者(社内弁護士)として実装すべき心構え・知見・スキル・仕事術、所管すべき固有の業務領域(7)_批判的思考・分析的考察と選択肢抽出とジャッジ

「法務担当者に期待される、他の社内関係者と決定的に違う、発想や思考手順」ともいうべきものが存在します。 これは、批判的思考や保守的想定といわれるものです。 人間には、生来的に、思考の偏向的習性として、楽観バイアスや正常性バイアスといわれるものが備わっています。 特に、社長以下経営陣(企業の首脳陣)は、リスクをとって収益...

01663_企業法務スタンダード/企業法務担当者(社内弁護士)として実装すべき心構え・知見・スキル・仕事術、所管すべき固有の業務領域(6)_対外的なコミュニケーション(言語・文書)と内部のコミュニケーション(言語・文書)

現代の紛争や闘争は、すべて文書と書面の証拠によって展開される「筆談戦」「文書作成競争」という様相を呈しています。 この点で、法務担当者が担うべき対処課題、すなわち、法務安全保障や事件対応や有事(存立危機事態)対処等は、すべて、文書と証拠によって展開されることになります。 企業の法務安全保障等において関連するコミュニケー...

01662_企業法務スタンダード/企業法務担当者(社内弁護士)として実装すべき心構え・知見・スキル・仕事術、所管すべき固有の業務領域(5)_リスクの発見と特定と管理・制御・(有事)対処マネジメントと外部専門家の支援

法務担当者が担うべき対処課題、すなわち、法務安全保障や事件対応や有事(存立危機事態)対処は、いずれも広い意味でのリスク管理(リスクマネジメント)と呼ばれる活動領域のものです。 リスク管理については、とにかく、何か動いたり、対応したりすることを考えがちですが、「見えない敵は討てない」という格言どおり、闇雲に走ったり動いた...

01661_企業法務スタンダード/企業法務担当者(社内弁護士)として実装すべき心構え・知見・スキル・仕事術、所管すべき固有の業務領域(4)_ルーティン(正解や予定調和を観念できる業務)と非ルーティン(非定型業務・正解がない、正解が複数ある、正解があるかないかすらわからない事件や事案)

ビジネス課題、すなわち、金儲けという活動に関連する課題対処についても、 ルーティン(正解や予定調和を観念できる事案)と非ルーティン(正解がない、正解が複数ある、正解があるかないかすらわからない事件や事案)があり、仮に非ルーティンのプロジェクトに失敗したとしても、それで企業が危機に陥ることは稀です。 しかしながら、法務課...