00471_商標権取引の具体的方法

「商標」とは、商品を購入しようとする人やサービスを受けようとする人に対し、その商品・サービスを「誰」が提供しているのかをはっきりさせるために、業として当該商品やサービスなどに付けるマーク(文字、図形、記号、形状など)をいいます。 このような商標について第三者が勝手に利用すると、商標権者の信用を害するばかりか、その商標を...

00448_「映画の著作物」特有の保護

「映画が公開されて、DVD化されたら、もう皆が内容を知っているわけだから、DVDを借りたり、買ってきて、これを飲食店とかで客の前で上映しても、大した問題にはならないんじゃいないの?」こんな素人考えが浮上してきそうですが、これは著作権法上、どう取り扱われるのでしょうか。 映画の著作物に特に認められている権利が「頒布権」で...

00413_コンピュータ・プログラムを「買った」と思い込んでいる企業のリスク

著作権法は、特許のようにアイデアを直接に保護するものではなく、人の心を揺さぶる創作的な表現を保護することを目的としています。 したがって、著作権法が保護する著作物というと、絵画や小説といったものが思い浮かびますが、「0」と「1」の無個性の記号の羅列であるコンピュータプログラムにも著作物性が認められることがあります。 す...

00364_特許技術を研究発表する際に絶対注意すべき、新規性喪失リスク

自由な競争による経済社会の発展を標榜するわが国において、「特定のアイデアや思いつきといったものに規制がかけられ、その使用が制限される」などというのは、国是に真っ向から反する話です。 しかしながら、「斬新で高度な技術に対して一定期間独占的な利用権を与え、保護することにより、発明が促進し、産業が発達し、結果として社会や国家...

00313_「特許を受ける権利」という制度のないアメリカでの、企業出願の注意点

発明者ファースト国アメリカでは、特許を受ける権利という考え方がなく、発明をした者しか特許出願できません。 この関係で、アメリカで特許を出願する者は、出願に際し、「当該発明は自分こそが最初の考案者である」という内容の誓約書を同時に提出しなければならないとされ、発明者と出願人の厳格な一致が要求されます。  アメリ...

00286_中小企業が大手企業と共同開発契約を行う場合の注意点

大きなメーカー同士における共同開発契約であれば、互いの法的武装力に格差はなく、不平等な契約になったり、騙したり、騙されたり、といったことはまず起こり得ないかと思われます。 問題は、大企業と中小企業との共同開発ケースのように、契約当事者間に格差がある場合です。 中小企業においては、「雲の上の存在ともいうべき大企業と共同開...

00281_日経記事「中小の知財 大手が奪う 製造業以外でも深刻に」

2019年5月17日付日本経済新聞「中小の知財 大手が奪う 製造業以外でも深刻に 手口も巧妙化、改正法成立で提訴しやすく」と題する記事には、大企業が、巧妙な手口で、中小企業の特許やノウハウなどの知的財産を奪うやり口が克明にかかれていました。 ずいぶん前に経済雑誌で掲載したものですが、私も、同じ問題意識で、企業法務ケース...

00274_「ライバルは特許侵害しているぞ!」と公言することが、競争者営業誹謗行為(不正競争防止法)とされるリスク

当方が特定の技術に関し特許権を有していて、ライバルメーカーの製造販売した商品が当方の商品と似ているからといって、直ちに特許権を侵害したことになるかは定かではありません。 すなわち、特許権があるといっても特定の技術範囲にしか及ばず、しかもこの範囲は、新規性・進歩性という要件をクリアする点から、出願後登録を得るまでの間に著...

00201_企業法務ケーススタディ(No.0156):商標はワイのもんや!?

相談者プロフィール: 坂尾商事株式会社 代表取締役 坂尾 逸見(さかお いつみ、49歳 ) 相談内容: せんせ、せんせ。おう、元気やっとるか?俺もなんとかやっとるで。そんでや、今日はこれ見てもらおかと思て来たんや、商標の登録証。まぁ、取引先の「ホンコン株式会社」が全然期限どおりに支払ってこんくてな、さらに、借...

00189_企業法務ケーススタディ(No.0144):ちゃんと商品を買ったのに、また特許ライセンス料支払うの!?

相談者プロフィール: オッケーワールド株式会社 代表取締役 ペローラ・テッヘ(ぺろーら てっへ、22歳) 相談内容: ハァーイ、先生、相談に来ちゃったー♪私ね、サロン経営してるでしょ。やっぱファッションリーダーだから、みんな私のスタイルを真似したがるしね、うちのサロン来たらヘアもネイルも全部「オッケー!」って...