00899_正解も定石も不明なプロジェクトを推進するためのチーム体制を整える6:ゲームチェンジャー(秩序破壊型アドバイザー)

プロジェクトが、参謀が描いたとおりに展開し、所与の目的を達成できれば何も言うことはありません。 しかしながら、前提として、対処課題は、「正解も定石も不明なプロジェクト」です。 当然ながら一筋縄では行きません。 責任者(リーダー)も、参謀も、現場参謀も、実務遂行者も、いってみれば社内の人間であり、業界の人間であり、既存秩...

00898_正解も定石も不明なプロジェクトを推進するためのチーム体制を整える5:実務遂行者(ソルジャー・下士官、作戦遂行者・現場責任者)

プロジェクト遂行現場において、現場参謀(管理系エリート、戦術担当、作業計画策定・統括)と対極に立つべき存在である、実務遂行者(ソルジャー・下士官、作戦遂行者・現場責任者)も絶対的に必要になります。 現場参謀は、戦略(ストラテジー)の実行や活動(アクティビティ)の遂行に責任をもち、この責任を果たすため、戦術(タスク)ない...

00897_正解も定石も不明なプロジェクトを推進するためのチーム体制を整える4:現場参謀(管理系エリート、戦術担当、作業計画策定・統括)

戦略と戦術という概念区分があります。 戦略とは「大局を俯瞰した上で考案した目的達成するためのシナリオ・筋道」、これに対して戦術とは「戦略を実施に移すための具体的方策や実現方法」といわれています。 私なりの言い方ですが、戦略とは、「参謀による目標案の設定」と「責任者による決断・決定」、「参謀による目標と現実の間の課題やリ...

00896_企業法務ケーススタディ(No.0229):損害賠償

本ケーススタディーは、事例及び解説の概要・骨子に限定して要約・再構成したものです。詳細をご覧になりたい方は、「会社法務A2Z」誌 2008年11月号(10月25日発売号) に掲載されました連載ケース・スタディー「鐵丸先生の 生兵法務(なまびょうほうむ)は大怪我のもと!」一の巻(第1回)「損害賠償」をご覧ください。 当方...

00895_正解も定石も不明なプロジェクトを推進するためのチーム体制を整える3:参謀(インテリジェンス、ゲームプラン担当)

「ゲーム環境の認知・解釈、類似事例や先行事例、相場観情報の取材・収集・整理、ゴール設定に関する選択肢の抽出・整理、ゴール(to be)と現状(as is)の間に携わる課題の抽出・整理、課題解決のために動員しうる資源の整理・把握、課題解決のための選択肢の抽出・整理、各選択肢のプロコン(長短所)分析、といった判断前提につい...

00894_正解も定石も不明なプロジェクトを推進するためのチーム体制を整える2:責任者(トップ、プロジェクトオーナー)

チームに必要なのは、まずトップです。 トップは、「権限も成功した場合の成果も帰属する」という意味で、また、何より、お山の大将として、リーダーとして、その他大勢のとしての皆にとって憧れの存在かもしれません。 しかし、「正解も定石も不明なプロジェクトを推進するためのチーム」のトップは、そんなポジティブなイメージだけでは務ま...

00893_正解も定石も不明なプロジェクトを推進するためのチーム体制を整える1:チーム理念

「正解も定石も不明なプロジェクト」を推進するためには、陳腐な常識にとらわれず、かといって、野蛮で無謀にも陥らず、本当の意味での知性と冒険心とタフなメンタルが必要です。 まず、チームを統合するための理念や哲学、という点においては、気持ちや感情や情熱だけでは不十分です。 むしろ、気持ちや感情や情熱が過多となると、知性を減退...

00892_オペレーション(ルーティン)とイノベーション(プロジェクト)2:イノベーション(プロジェクト)を効果的に行うために

オペレーション(ルーティン)と比較されるイノベーション(プロジェクト)とは、未体験・未経験の課題への取組みを指します。 すなわち、イノベーション(プロジェクト)とは、正解なき課題、あるいは正解も定石も不明な課題への取組みを指します。 まず、持つべきは、未知の課題や未達成の成功に対する「謙虚な姿勢」です。 正解もなく、あ...

00891_オペレーション(ルーティン)とイノベーション(プロジェクト)1:オペレーション(ルーティン)を効果的に行うために

オペレーション(ルーティン・ワーク)は、オペレーション(ルーティン・ワーク)を十年一日の如く延々と繰り返すだけでは、企業は発展できません。 無論、アルバイト等、もともと「作業」を請け負っているだけの方であれば、オペレーション(ルーティン・ワーク)を延々と続けるだけであっても、特段の非難には値しません。 しかしながら、「...

00889_米国の法体系3:アメリカ法の複雑で非効率な負の側面

日本において、近代国家に至るプロセスにおいて、戊辰戦争や西南戦争といった内戦を経て封建的体制が一掃され、国を貫く統一的な法律インフラが整備されました。 ところが、アメリカは、内戦(南北戦争)を経てもなお、分散した州の権限を合理的に集約し、整備統一化することができませんでした。 そのため、現在のような法制度や裁判制度の統...