00814_企業人としての業務スキル8:改革する、改善する(1)改革や改善の課題選定

1 「改革や改善」という仕事の重要性 「改革や改善」をできない企業は、激変する環境に適応できず、太古の恐竜のように絶滅させられます。 企業が生き残る上で、社内において「改革や改善」といった仕事を継続的に進めることはきわめて重要です。 また、サラリーマン本人にとっても、「何時でも余人を以て替えられるような、ルーティンしか...

00813_企業人としての業務スキル7:評価する

「評価」という言葉の意味は「値打ちを定める」というものですが、「値打ち」などといったものは人により様々であり、正解があるわけではありません。 要するに、「独断と偏見によるでっち上げ」を上等な言葉で飾ると「評価」という仕事になるのです。 「評価」という仕事を苦手にする人というのは、要するに、1 物事をデッチ上げるための勇...

00812_企業人としての業務スキル6:整理する

23年も弁護士をやっていると、倒産する会社にはどの会社にも共通するある一定の特徴が見えてきます。 倒産する会社は、どの会社も「整理」というものがまったくできていない、ということです。 倒産間際の会社の社長に書類の在り処をきくと、帳簿も決算書も手形帳も社長室のキャビネットにつっこんであり、順序もヘッタクレもなく、ぐちゃぐ...

00811_企業人としての業務スキル5:段取りを組む、実施する

1 段取り上手と段取り下手 企画やプロジェクトの実施・実現を任せてみると、「要領よくプロジェクトを完成させる人間」と「無駄な時間やエネルギーを費やした揚句、最後は中途半端な未完成状態に終わり、できなかったことの弁解を考えはじめる人間」の2つのタイプに分かれます。 無論、前者は上司の信用を得て出世して行き、時を置かずして...

00810_企業人としての業務スキル4:企画する、創作する、アイデアを考え出す

「下手な考え休みに似たり」という言葉を聞いたことがある方が多いと思いますが、これは誤用であり、「下手“の”考え休むに似たり」というのが本来の諺のようです。 すなわち、上記の諺は、一般的に誤解されている「つまんない考えを巡らすぐらいなら休んでいた方がマシ」という意味ではなく、「囲碁や将棋が下手な癖に一人前に長考する癖のあ...

00809_企業人としての業務スキル3:報連相(3)相談する

日常用語で相談というと、悩みがあったり、混乱してわからないことが発生した場合、親や先生に丹念に話を聞いてもらいつつ、解決案を出してもらう、というのが一般です。 しかしながら、ビジネスの「ホウレンソウ」における「相談」というのは、「夏休み子ども相談室」の相談のように「小学生の抱えた悩みをやさしく解決してくれる」という穏や...

00808_企業人としての業務スキル2:報連相(2)連絡する

仕事の基本である「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」の連絡についてです。 1 報告と連絡の違い 仕事において行うべき連絡についてですが、「連絡と報告の違いがわからない」などとよく言われます。 これは私なりの区別ですが、報告とは「過去に発生した事実や発生しつつある経過を、上司の指揮命令や報告義務に基づいて行うもの」であり...

00807_企業人としての業務スキル1:報連相(1)報告する

仕事を行う上では、「ホウレンソー」が大事だ、とよくいわれます。 報告・連絡・相談の頭の一文字をとって、報(ホウ)・連(レン)・相(ソー)というわけです。 1 報告の前提としての正確で客観的な状況認識 報告というと、「そんなの簡単。バカでもできんじゃん」とか言われそうですが、プロのビジネスマンとして行う「報告」は、フツー...

00769_社外弁護士への外注スキル6:外注先業者たる弁護士の実体と生態(5)弁護士の競争調達と外注管理

外注管理部署として、外注管理部署でなければできない役割というものもあります。 外注一般と、外注管理一般について考えてみましょう。 例えば、ニーズの把握や、ニーズの具体化、予算や納期の策定、発注仕様の確定・特定と、発注先の選定、それに発注後の完成・納品・検収までのフォローアップ、発注トラブルが生じた場合(予算の超過、品質...

00768_社外弁護士への外注スキル5:外注先業者たる弁護士の実体と生態(4)弁護士を上手に使いこなすコツ

1 「道具」としての弁護士 弁護士は、別に人間的に素晴らしいわけではなく、ただの事務屋であり、一般の人に比べてエラいわけでもありません。 言ってしまえば、弁護士は、自分の権利やワガママを通したり、トラブルに遭遇しないための方策を提供する「道具」に過ぎません。 道具をうまく使いこなすためには、その道具の特性やクセをよく知...