00917_反社会的勢力の広がり(グレーゾーンカテゴリー)の理解とリスク認知

いわゆる「反社会的勢力」とは「暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団又は個人」を指します。 具体的には、 暴力団、暴力団関係企業、総会屋、社会運動標ぼうゴロ、政治活動標ぼうゴロ、特殊知能暴力集団等を指します。 しかし、今どき、この種の「わかりやすい、ミエミエのヤーさん」が企業に近づくと、警戒心満々で対...

00431_「暴力団対策法に基づく中止命令」の活用テクニック

暴力団への対抗策としては、伝統的な方法である刑事告訴や民事手続以外に、暴力団対策法(以下、「暴対法」)に基づく措置も検討すべきです。 暴対法は、暴力団員などが市民生活に不当に介入する行為を「暴力的要求行為」として類型化し、これらの行為が行われた場合、警察署長に対して当該行為を禁止する命令(中止命令)を発する権限を付与し...

00430_反社会的勢力への対応法の基本

暴力団員などから不当な要求を受けたり、彼らから嫌がらせや生命・身体・財産などに対する危険を伴う言動を受けたりした場合の基本対応は、弁護士や警察に相談し、刑事告訴や民事上の手続(面談禁止を求める仮処分手続等)を速やかに行うことです。 暴力団サイドも、ビジネス(専門用語で「シノギ」等といいます)で動いているわけであり、ビジ...

00316_取締役会の賛同を得るつもりで開始した友好的MBOで、根回し不足で取締役会が造反した場合のリスク

MBO(マネジメント・バイアウト)とは、経営陣による会社買収のことをいいますが、上場にまつわるさまざまなコストを忌避して、創業社長が上場廃止策として実施するケースが増えてきました。 「大変な思いをして上場しておきながら上場廃止にする」など何とももったいない話ですが、逆に言えば、そのくらい上場維持のための直接間接の負担や...

00176_企業法務ケーススタディ(No.0131):暴対法の中止命令を活用せよ!

企業から、顧問弁護士に対して、以下のような法律相談が持ち込まれた場合の助言方針を検討してみます。 相談者プロフィール: 八ッ津毛(ヤッツケ)建設株式会社 専務取締役 正狩 雅雄(まさかり まさお、59歳) 相談内容: いやぁ~、先生、まったくもって参ってしまいましたよ。この前、中学校の時の同窓会に参加した時、...

00106_企業法務ケーススタディ(No.0060):コワい株主から脅された!

企業から、顧問弁護士に対して、以下のような法律相談が持ち込まれた場合の助言方針を検討してみます。 相談者プロフィール: フォー・ビジネス株式会社 冬木 元雄(ふゆき もとお、57歳) 相談内容: おかげさまで当社も今年で上場5周年を向かえますが、ちょっと前から当社の株式を「バク進」という仕手集団が買い集めてい...

00097_企業法務ケーススタディ(No.0051):裁判所は権利実現に勤勉な者がお好き

企業から、顧問弁護士に対して、以下のような法律相談が持ち込まれた場合の助言方針を検討してみます。 相談者プロフィール:株式会社ホース&ディアー 社長 スーザン・ヤマモト(スーザン ヤマモト、22歳) 相談内容: 先月、突然、「砂糖田はどこや?どこにおるねん?」とかいって大きな声でわめきながら、ウチのショップに...

00083_企業法務ケーススタディ(No.0034):株券がホニャララ団の手に渡ってしまう!

企業から、顧問弁護士に対して、以下のような法律相談が持ち込まれた場合の助言方針を検討してみます。 相談者プロフィール: 株式会社海砂利リゾート 社長 有田 哲也(ありた てつや、36歳) 相談内容: 先生、大変なことになりました。高校の同級生で、25年前の創業時から一緒に頑張ってきた専務の上田がやらかしてくれ...

00059_ブラックジャーナリストの特性と撃退法

ブラックジャーナリストという言葉を聞かれたことがあるかもしれませんが、これは「本や記事を書いたことはおろか、マスコミに勤めたこともないが、取材活動と称し、相手方に対して、金銭を要求することを生業とする方々」のことを指します。 たまに、「公表されるといろいろ都合の悪いことを嗅ぎ回っている」という理由で、通常の取材活動をし...

00058_企業法務ケーススタディ(No.0018):ブラックジャーナリストから取材に名を借りた恐喝を受けた場合の対処方法

企業から、顧問弁護士に対して、以下のような法律相談が持ち込まれた場合の助言方針を検討してみます。 相談者プロフィール: 株式会社ナチュラル・イースト 社長 国原 比嘉志(くにはら ひがし、49歳) 相談内容:鐵丸先生、寒いっすよねぇ。いや、どうもこうも、参っちゃって。今日は、いつものようなビジネスや契約の話じゃないんで...