00680_法務担当者として法務サービスという仕事を行う前提として、そもそも「仕事」とは何か?仕事の仕方、回し方をきっちり理解できているか?

「仕事」
とは、企業活動を担うことですが、企業活動とは、平たく言えば金儲けです。

安く買って高く売る、
安く作って高く売る、
客に奉仕して手間賃をもらう、
カネを元手にして金融や投資活動でカネを増やす、
のいずれかしか金儲けする方法は存在しません。

ただ、企業が金儲けをする際、以上の活動以外にも様々な活動が派生します。

すなわち、以上の
「金儲け活動」
を管理する活動です。

管理とは、
管理前提を整え、すなわち、ミエル化・カタチ化・文書化・フォーマル化し、
これを前提に、透明化されたものを共有したり、開示したりして、改善を行っていく活動です。

管理前提、すなわち、
「金儲け活動」
の様子を、数字(や言語)を使って、ミエル化・カタチ化・文書化・フォーマル化する活動は、絶対必須であり、重要です。

透明化されないものは、知覚認知できませんし、知覚認知できないものは制御できませんし、制御できなければ改善は望めません。

したがって、管理をする場合、文書を使ってコミュニケーションを行うことが必須スキルになります。

加えて、金儲け活動も組織で行う場合は、情報共有の上、秩序構築された組織的対応をするためにはこちらも、文書を使ってコミュニケーションが必須になります。

結果、企業人の仕事とは、文書にまつわるスキルやコミュニケーションにまつわる活動が大きな柱になります。

以下、企業人の仕事、すなわち、企業活動に関し生じる文書にまつわるスキルやコミュニケーションにまつわる活動の中身を整理して分解してみます。

(1) 報告
① 報告の前提としての正確で客観的な情報
② 報告の具体性
③ 報告のタイミング
④ 報告で用いる表現

(2) 連絡
① 報告と連絡の違い
② 連絡の受信者に対するフォロー
③ 上司への連絡

(3) 相談

(4) 企画する、考える

(5) 段取りを組む、実施する

(6) 整理する

(7) 評価する

(8) 改善する、改革する
① 「改革や改善」という仕事の重要性
② 「改革や改善」という仕事は困難性(皆、苦手な科目)
③ 「改革や改善」のための課題選定
④ 「改革や改善」案の創出
⑤ 「改革や改善」のダークサイド(改革や改善は必ず誰かを損させる)

(9) 関係構築をする、交渉する
① 前世紀における関係構築術
② 今世紀における企業間関係構築の在り方
③ 産業社会における性善説の終焉

(10) 仕事を通じて奉仕する対象である「企業」の把握
① 企業の特徴
② 企業の生態・意思決定

著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

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