01679_企業法務スタンダード/企業法務担当者(社内弁護士)として実装すべき心構え・知見・スキル・仕事術、所管すべき固有の業務領域(22)_「取引事故に伴う民事紛争」に関する有事対応スキル

有事対応スキル(会社が法務問題でしくじって、「マジで、ヤヴァイ状況」になったときの切り抜け方のスキルやテクニック)を述べる前提として、対処すべき有事課題としては、
・取引事故に伴う民事紛争
・存立危機事態/シビアアクシデント
が想定されますが、まず、前者、
「取引事故に伴う民事紛争」
について述べていきます。

0 ゲームオプション(紛争処理メニュー)、訴訟提起するまで・訴訟提起されるまで、裁判外交渉

01051_企業間紛争におけるゲームメニュー、プレースタイル(話し合いか、脅し合いか、殴り合いか、殺し合いか)

00676_交渉において「条件を先に言い出す」ことの致命的有害性

00557_訴訟を提起する目的その1:経済的動機(カネがほしいから訴える)
00558_訴訟を提起する目的その2:社会的目的でやっている(目立ちたいからやっている)
00559_アクティビスト・ファンドが、株主代表訴訟を提起する目的は?
00560_訴訟を提起する目的その3:怨恨を晴らすためにやっている(相手方をイジメたいからやっている)
00561_訴訟を提起する目的その4:仕方なくやっている・パターンA(税務的都合でやっている)
00562_訴訟を提起する目的その5:仕方なくやっている・パターンB(株主や経営幹部への説明対策上やっている)

01657_想定どおりの結果が期待できる事件(勝訴見込事件 )であれば気を抜いてもいいか? 敗訴見込事件であれば、訴訟を提起しても無意味か?

1 ゲーム環境としての裁判システムの本質的実体を理解する

00770_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する1:期待はずれの裁判所
00771_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する2:「三権分立」というアングルでみた、裁判所というお役所の際立った特異性
00772_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する3:裁判所における事件処理の実体(1)民事裁判官の事件のススメ方
00773_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する4:裁判所における事件処理の実体(2)証人尋問はただのセレモニー
00774_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する5:裁判所における事件処理の実体(3)旧司法試験・司法試験予備試験と民事訴訟手続の酷似性
00775_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する6:裁判所における事件処理の実体(4)裁判官に好まれる処理しやすい事件と面倒な事件
00776_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する7:裁判所における事件処理の実体(5)裁判は初動が肝心
00777_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する8:裁判所における事件処理の実体(6)裁判における「真の敵」とは裁判官なり
00778_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する9:裁判所における事件処理の実体(7)裁判所の判断ロジック
00779_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する10:裁判所における事件処理の実体(8)「お客様は神様」「裁判官こそがお客様」
00780_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する11:裁判所における事件処理の実体(9)合理的法律人仮説
00781_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する12:裁判所における事件処理の実体(10)裁判官の大好きな言葉は「自己責任」「因果応報」「自業自得」
00782_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する13:裁判所における事件処理の実体(11)裁判官の頭脳の中の「常識」
00783_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する14:裁判官のココロを鷲掴みにするための推奨行動(1)ルーズなことをしない。納期は絶対厳守する。
00784_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する15:裁判官のココロを鷲掴みにするための推奨行動(2)裁判官に早めに事件の全体像を見せるように努め、仕事が効率的に処理できるよう協力する
00785_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する16:裁判官のココロを鷲掴みにするための推奨行動(3)「裁判官にとっては、どうでもいい、ツマンナイ事件の情報」をなるべく負担なく読んでいただく工夫をすることの意義・重要性
00786_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する17:裁判官のココロを鷲掴みにするための推奨行動(4)「裁判官にとっては、どうでもいい、ツマンナイ事件の情報」をなるべく負担なく読んでいただくための具体的工夫(ⅰ)10頁の原則
00787_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する18:裁判官のココロを鷲掴みにするための推奨行動(5)「裁判官にとっては、どうでもいい、ツマンナイ事件の情報」をなるべく負担なく読んでいただくための具体的工夫(ⅱ)修飾語やレトリックは「法曹禁止用語」
00788_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する19:裁判官のココロを鷲掴みにするための推奨行動(6)「裁判官にとっては、どうでもいい、ツマンナイ事件の情報」をなるべく負担なく読んでいただくための具体的工夫(ⅲ)裁判所の業界内部ルールである「要件事実」を意識する
00789_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する20:裁判官のココロを鷲掴みにするための推奨行動(7)「裁判官にとっては、どうでもいい、ツマンナイ事件の情報」をなるべく負担なく読んでいただくための具体的工夫(ⅳ)相手のリアクションを見越した言い方で主張する
00790_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する21:裁判所は「気まぐれな神様」

01555_ウソをついて何が悪い(5)_「ウソつき」人口密度がもっとも高い裁判所
01556_ウソをついて何が悪い(6)_裁判官は「ウソつき」に対する強い免疫・耐性をもつ
01557_ウソをついて何が悪い(7)_ 裁判では「ウソ」はつき放題

00565_裁判所への「自己の事案認識」を売り込むセールスを展開する際に、認識しておくべき前提環境(ゲーム環境及びゲームルール)

2 民事裁判というゲームにおいて、ゲームの帰趨に決定的なパワーを操る、キープレーヤーたる「民事裁判官」の本質的実体を理解する

00662_民事裁判官のアタマとココロを分析する(1):正義の実現や真実の発見より、スピードと効率性(訴訟経済)
00663_民事裁判官のアタマとココロを分析する(2):「予断と偏見」を以て事件に向き合う
00664_民事裁判官のアタマとココロを分析する(3):国民の支持とか賛成とかどうでもいいが、「国民の信頼」を無くさないよう、むちゃくちゃ気を遣う
00665_民事裁判官のアタマとココロを分析する(4):証人尋問は退屈で無意味なセレモニー

01011_企業法務ケーススタディ(No.0331):あの裁判官は正義というものをわかっとらん!

00097_企業法務ケーススタディ(No.0051):裁判所は権利実現に勤勉な者がお好き

00563_訴訟における、最重要の「敵」、裁判所を知る

00564_裁判所の「偏向的思考習性(独特のバイアスや認知フィルター)」を知る

3 民事裁判における証人尋問という手続の本質的実体を理解する

00672_民事裁判における証人尋問の意義

00651_ドラマチックな要素が皆無の民事裁訴訟における証人尋問の実体
00673_証人尋問の最大のヤマ場は反対尋問ではない
01012_企業法務ケーススタディ(No.0332):証人尋問前にすでに勝負がついとるだと!?
01037_企業法務ケーススタディ(No.0357):証人尋問のお作法!?

4 民事裁判における和解手続の本質的実体を理解する

00618_企業法務ケーススタディ(No.0209):どんなに腹が立っても高裁の和解勧告は蹴り飛ばすな!

00575_「訴訟上の和解」の意味と価値

00576_「訴訟上の和解」交渉における「最重要プレーヤー」たる裁判所を味方につけるテクニック

00577_「訴訟上の和解」の条件設計テクニック
00578_被告が「訴訟上の和解」条件設計に際して考慮すべきポイント:(1) 和解金の支払は分割か、一括の場合は値切交渉を
00579_被告が「訴訟上の和解」条件設計に際して考慮すべきポイント:(2) 和解金の支払名目
00580_被告が「訴訟上の和解」条件設計に際して考慮すべきポイント:(3) 守秘義務
00581_被告が「訴訟上の和解」条件設計に際して考慮すべきポイント:(4) 清算条項

5 事実と文書が全ての民事裁判

01041_訴訟や裁判外紛争を遂行する前提としての事実の調査の困難性
00287_訴訟の勝敗は、人柄や印象や品位や常識や社会性ではなく、「文書」が全てを決する

6 判決は訴訟上の和解の失敗

00536_判決にまでもつれ込むのは、訴訟上の和解交渉の失敗

7 敗訴対策

00582_敗訴の予測と敗訴対策

8 控訴審

00583_控訴審における訴訟弁護活動のポイント

9 訴訟のエコノミクス

00640_企業法務ケーススタディ(No.0222):訴訟のコスパ やられたらやり返すな!

00996_企業法務ケーススタディ(No.0316):債権が焦げついた!?  債務者を相手に裁判!?  やられてもやり返すな! 泣き寝入りだ!

10 民事弁護活動の実際

00470_民事訴訟弁護活動の実際:訴訟弁護士の戦略思考や活動戦術の具体的内容
01137_民商事争訟法務における対応の基本・ポイント_納期厳守

00566_訴訟弁護士として、「対裁判所外交(渉外活動)」展開上、注意すべきポイント1:納期厳守
00567_訴訟弁護士として、「対裁判所外交(渉外活動)」展開上、注意すべきポイント2:早めの心証形成に協力
00568_訴訟弁護士として、「対裁判所外交(渉外活動)」展開上、注意すべきポイント3:文書を負荷なく読んでいただくための工夫
00569_裁判所提出書面への 「読ませる工夫」:(1)10頁の原則
00570_裁判所提出書面への 「読ませる工夫」:(2)修飾語やレトリックは「法曹禁止用語」としてなるべく使わない
00571_裁判所提出書面への 「読ませる工夫」:(3)要件事実を意識しながらストーリーにメリハリをつける
00572_裁判所提出書面への 「読ませる工夫」:(4)相手が争いようのない客観証拠を共通認識としてストーリーを構築していく

著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

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